好きなことを無理せず楽しみたい

観劇や音楽鑑賞等について思ったことをそのまま書いてます。無理せず楽しむのがモットー。

ミュージカル「マリーゴールド」

ミュージカル「マリーゴールド

 


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marigold.westage.jp

 

公演中のためネタバレ注意。

 

 

 

 

ファンが多い『TRUNP』作品の10th作品。

ずっと気になっていたのですが、今回やっと観劇できました。

しかも、今回からミュージカル化したとのことで、楽曲提供はNARUTOバイオハザード等の和田さん。不協和音~って感じで世界観にぴったり。でも結構突然歌が始まるイメージで、ここまで歌わせる必要あるかなって思ってしまった。

皆さん、ミュージカルで活躍されてる方ばかりで耳に贅沢だった。サンシャイン劇場初めてだったのだけれど、会場が狭く感じるくらいでした。

 

吸血鬼をモチーフにした美しい悲劇、ゴシック調の世界観。

好きな人にはたまらないテーマだなと思いました。

舞台がガーベラの花が咲き誇っていてとても美しかった。絵本の中の世界をのぞき込んでいるよう。

 

ヅカファンな自分としては壮さんとあゆっちの並びに胸を熱くしていたのですが、それを置いておいても、作りこまれた世界観と展開にどんどん物語にのめり込んでいく感じでした。

 

 

アナベル

壮さんの孤高な存在感、ハスキーな歌声が役柄にぴったりでした。

冷たい女性に見えて誰よりも愛情深い存在。もっと周りを頼って良かったのになと。

母子の誰も寄せ付けない関係性が狂っているけれど愛おしい。

最後、ガーベラたちに手をかけようとさせられてしまうのが悲しい。

ソフィに操られている時の照明が凄かった。上半身が暗くよどんでいるように見えて、表情も分からなくて、おぞましい存在になっていた。

どうか、死後の世界ではエリカとヘンルーダと心穏やかに過ごして欲しい。

 

・ガーベラ

すっごい良かった。すっごくエネルギーのいる役だと思うし、歌もとっても上手かった。役としては情緒不安定だし、正直愛するには難しい存在だったけれど、人と吸血鬼のはざまで、周りの環境と人に振り回されてああなってしまったんだなと、悲劇の存在。

言葉は人を傷つけることばかり、母親への愛も試すようにしか感じられなかった。

最後の最後、永遠はいらない、母親さえいてくれればとやっと本心が見えてきたのに、母親からアイデンティティーを否定される言葉をぶつけられてしまうのが可愛そう。

この後、彼女はどうなるのかな。

他シリーズで描かれているようなので、これは見なくちゃならないですね。

 

コリウス

等身がおかしい←

 

・エリカ

あゆっち、地に足がついたようなお芝居で、一番自分がこの世界を見るときに視点が同じに感じられた。感情移入できる人物。

永遠だと思っていた姉とヘンルーダとの関係が、壊れてしまって、それでも向き合おうと揺れるさまがいじらしいなぁ。

アナベルはもっと彼女の存在を頼って良かったのではないかと思う。きっと、誰よりもそばで支えてくれたんじゃないかな。

 

ヘンルーダ

役的に終始イライラしながら見てしまったのですが、そういうことか!お前!!

っていう感じ。君は悪くないけれど、でももっと頑張って欲しかったよ。

てか、吉野さんだってことをパンフレット見るまで気づかなかった。1789とかレディ・ベスとか高慢な役ばかり見てたので、180度違うからびっくりした。

 

・ソフィ

三津谷くんて、何でこうユニセックスっぽい、少女性を秘めた男の子を演じるとはまるのだろうか。

只者じゃなさそうと思っていたら、やっぱりそうだった。吸血鬼だろうなとは感じてたけれど、不老不死の存在だとは。

彼もまた、TRUMP信仰に取りつかれた可哀そうな一人なんだろうな。

相棒のウルとの掛け合いが好きだったんだけれど、この2人の関係もまた一癖ありそうで、これは他作品を観なければならないじゃないか。

 

観劇後は、楽しかった!!っていうよりは・・・うん。て噛みしめるしかなかったのですが、物語はとっても面白かったですし、他ももっと見たいです。どれから手を付けたものか。調べよう。

 

 

大阪公演も無事駆け抜けられますように。

 


ミュージカル「マリーゴールド」公開ゲネプロ