2~5月の観劇感想
2~5月の観劇感想
笑う男 @帝国劇場
見世物として口を裂かれてしまった男と、盲目の妹との愛の物語。
もっと、おどろおどろしいのを想像していたら、人の心の美しさと醜さを描いたファンタジーだった。
見た目や身体的な醜さが表現されているのだけれど、本質は人格や内面の醜さをあぶり出していく物語だった。腐っている人は最後まで腐っていたし、変わっていける人もいた。
浦井さんのどこか品のある感じが、今は見世物として生きている口裂け男だけれど、貴族の血筋を感じられて、説得力があった。
貴族院で、笑う男として道化を歌うシーンは鬼気迫るものがあって客席でゾクゾクした。
帝劇のセンターを何度も経験されている方なのに、とても自然体で、不思議な魅力のある役者さんでした。とても好き。
・真彩希帆@デア
きいちゃんが観たくてチケットをとりました。
天使が目の前に現れたらこんな感じなのだろうという位、純白な存在だった。
カテコで、武士みたいにちゃきちゃき話し出すからギャップが面白かった。
歌声が本当に澄んでいて大好き。
・吉野圭吾@デヴィット・ディリー・ムーア卿
相変わらず没落貴族が上手すぎる。退廃的な色気、歌声も佇まいも全部好きです。
・石川禅@フェドロ
艶やかな歌声と暗躍する姿が格好良かった。情があったのか無かったのか…。彼なりの復讐だったのか。
・大塚千弘@ジョシアナ公爵
迫力美魔女役がとても似合っていた。肉食系女子からの、自分を見つめて生き方を決めていったのが格好良かった。
ミュージカル ボディーガード @国際フォーラム
・柚希礼音@レイチェル
体格がグラマラスだから、こういう欧米女性が似合う!
ショーのシーンは流石の迫力と華やかさ。観たいちえさんが詰まっていた!
ひたすらかっこ良くって、愛情深いレイチェル。
・大谷亮平@フランク
ひたすらスマートでイケオジだった。
歌うか・・・?と思ったら歌わなかった笑
途中、音痴に歌うところがあったのですが、何の曲分からず、その後レイチェルが歌ったことによってI will always love youだということに気づいた笑
千と千尋の神隠し @帝国劇場
今年始まって3ヶ月時点ですが、一番良かった!と思えるくらい素晴らしい作品でした。私は、油屋にいた。
敢えての人力での表現。
橋本環奈ちゃんの千尋が走り方から所作までひたすらジブリだった。
三浦宏軌くんのハクさまも、バレエが生きて優美だし、白龍に変わるときのジャンプとターンは神がかっていた。
妃海風ちゃんのリンも好きだ~
橋本さとしさんのかまど爺も最高。夏木マリさんの湯婆婆も最高。カオナシもダンサーさんが演じる故の魅せ方。最高しか出てこない。
ジョンケアードさん演出でミュージカルで無かったのに驚いたけれど、ミュージカルで無くても全然違和感なかった。
ミュージカル『刀剣乱舞』 ~江水散花雪~ @配信
しょたろがとても立派になって………TT
歌声もお芝居も、立ち居振る舞いも極めていました。極の格好で登場したときは「よっ!兼さん!!」と心の国広が叫んでた。かっこ良くってつよ~~い兼さんだった。
まんばちゃんがとっても良かった!日銭を稼ぐまんばちゃん可愛い。歌声が好み。
大包平が凄くしょたろの兼さんにそっくりで、ひたすら声がでかくて凄い。
肥前くんはいい突っ込み。
放棄された世界、物語の核心に迫ってきて、ドキドキする。刀が自我を持ち、歴史を守る任務を通して、個人の意思を持ち、世界の謎を解き明かしにゆくんだね。
最後の最後に刀剣乱舞歌うのもいいね・・・!
幕が下りるときの紙吹雪美しかった。血しぶきが花吹雪で美しいと思ってしまった………やるせないけれどこれが史実か。私はにゃんせんでいたい。
1幕最後皆で座ってお辞儀してたの、粋でした。
2部はゴリゴリロックな曲で好きだ。兼さんの衣装が黒燕尾みたいで格好良すぎるし、足が長すぎる。遂に兼さんのソロ曲があったのも感動。
漢道だったのもびっくり。
小竜くんが影武者使って出演されてた。これはこれで新しい魅せ方。本当にお疲れ様でした。真剣乱舞祭でも素敵でしたよ。
古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals- @IHIステージアラウンドシアター
個人的にいい音響のホールで聞きたかったかもです笑。
まさかのクールヘッド@レディ・ベス歌ってくれたの嬉しい。
そして、テニミュの曲も歌っていた。私は1789からしか知らないけれど、当時から押している人は感動ものなのでは?
ロミジュリもレディ・ベスも、エリザベートもマリーアントワネットも、モーツアルトも1789網羅してて、なんかもうありがとうございますという気持ち。
1789大好きなので、がっつり踊りながら「誰のために踊らされているのか」歌ってくれたの嬉しい!
♪おーそれとー恨みに満ち
の後、思わずダブルクラップしたのは1789ヲタの私です。
誰のために踊らされているのか?本当に好き過ぎる。めちゃくちゃ音程難しいけれど。
フレンチロックミュージカルは音域も音程も過酷である。
お衣装はひたすらプリンスで、男版男役みたい。ひたすらノーブル。
ゲストの麻璃央くんもとても良かった・・・!闇が広がる・マブの女王も聞けたし、お声の相性が良すぎた。Wロミオ。
まりおくん、更にお歌が上手くなってたし、貫禄が凄かった。
自信持って堂々としてるの。しかも、るろ剣の稽古充実してるってキラキラしてるのも良かった。小池先生、怖いで有名だったから、こてんぱんにされているのでは?と心配だったのですが、外部では優しいのかな。
ルドルフは若手の登龍門だもんね。芳雄さんやいくさぶさん、万里生さんだってそうなのに、すっ飛ばしてルキーニ凄いよ~
今度のリベンジエリザは必ず観たい。チケ取り頑張る。
ゆんたくて話し出すとふわふわゆるゆる面白すぎて、トークが面白すぎた。
脇汗パッド事件ね。一番おかしかったの。ひとかけらのゆうきを歌ってる最中にひらっとなにか紙が落ちて、なんだろうと思ったら靴で踏んでくっついたから、いよいよ何かと。
トークセッションでもう一枚落ちてきて、それは本人気づいたらしく「これは…脇汗パッドですね」「なぜこのタイミングで…」「どこかでもう一枚落ちてくるかもしれないです」というのがもうwww
靴で踏んで回収したのは天然だったんかいw
もう一枚はあなたの靴の裏にありますw
せっかくスカピン歌ってくれてたのに、集中できなかったw
胸が満たされた。ミュージカル音楽大好き!
宝塚歌劇 宙組公演 ミュージカル『NEVER SAY GOODBYE』-ある愛の軌跡- @東京宝塚劇場
うううう…
コーラスの宙組最高。
今の情勢に重なる部分もあって、なんとも、泣きたくなる瞬間がある。
群像劇好きとして、ネバセイ胸が熱いです。
ファシズムとの戦いも、マタドールを捨てて故郷に残ったききちゃんも、それをカメラに収めるまかじぇも最高に熱い。
潤花ちゃんのこういう知的で芯のある女性、好き
ロバート・キャパ思い出してしまった。
漢・真風涼帆さんの真骨頂が過ぎて…
私は今日も真風に抱かれた。客席全員、性別関係なく抱かれた。
成熟された男役の、真風涼帆さんのお芝居が胸に刺さりまくってもう、キャサリンと一緒に涙拭われてる気持ち。
そして、キキちゃんの安定感。
ずんちゃんの悪役もとても良き。
すっしーさんの男性役、久しぶりに観た。やはりジェントル。
ジョルジュが求めた戦争の真実、それを託され生き延び、記録として残したキャサリン。
ネバーセイグッバイで分かれるシーンが本当に堪らなかった。
小池修一郎先生✕フルンクワイルドホーン先生の組み合わせなんて、私のどツボすぎて、客席でこのまま息絶えてもいいと思った。
スペインが舞台だからさ、ショーレビューがフラメンコ調なのよ。情熱的で哀愁があって、その音楽にのせて真風しと潤花さんが大人の艶やかさをまとってデュエダンするのがもう眼福過ぎて…思わず手を握り締めて観てました。
イケコの作品だから、最後のショーレビューの流れは決まり切っているのだけれど、マタドールが嫌いな女子いる?いないでしょ。
大階段を使って劇場奥から手前までの立体的なフォーメーションに、まるで天の川のようにマタドールとフラメンコが並び、ムレータを翻すシーン舞台からの迫力と熱が淒過ぎて、拍手が止まらなかった。
あれは、宝塚歌劇団だからこそのシーンだよね。いやもう、浴びた!
戦争の真実、見てる目線によって真実は様々で、この物語は、ジョルジュとキャサリンの目で見た、感じたものを真実として、それを追い求めた物語なのだと。
今の情勢と重なる部分があり、思いを馳せるときもあった。私が今見ている世界も、真実は違っているのかもしれない。宙組を観た後の多幸感と充足感。
本当に素晴らしかったな。
組子全員を見たいけど目が足りないし、気づくと真風氏を見てしまう。
アナスタシア辺りから何かが変わった?煌めきが違う。
これでもか!というくらい真風さん娘役をリフトしまくってたのですが、本当に体大事にしてね…
生徒さん、演じるのしんどくないかな………とか色々思いも巡らす、そんな物語でした。上演が決まった当初、こんなことになっているなんて、誰が想像できたのでしょうか。
皆で歌おう、王家に捧ぐ歌(他作品)
新調された東京宝塚劇場の椅子の座り心地が最高でした。
ネバーセイグッバイ、観ることができて本当に幸せでした。
メリー・ポピンズ @東急シアターオーブ
ひたすら楽しい舞台でした。一緒に歌って踊りたい。
でも、振りが真似できるレベルではなかった(笑)
本当に、忘れないよ、メリー・ポピンズ!
笹本玲奈さんのメリー・ポピンズ、本当にバラ色のほっぺ、所作も美しくって、最高の子守でした!
大貫勇輔さんのバートも、ダンスがすんばらしすぎて、可愛くて、愛おしくて、もう無理。
こどもたちが、本当にお芝居上手!
歌も踊りも、親に生意気な感じも、本当に凄い!
最後のメリー・ポピンズが傘をさして飛んでいくシーン、まさか自分の頭上に飛んできてくれるなんて思わないじゃんか。
客席の3階席の更に奥の暗闇に消えていった…。
舞台美術、照明と飛び出す絵本のよう。モノクロの世界からメリー・ポピンズがきっかけで色付いて行くの本当に心躍ったし、ダンスも大勢で楽しいし、スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスが楽しすぎて楽しすぎて。
所々どうやってるのか気になる仕掛けも沢山あって、ひたすら楽しかった!
ワクワクが止まらん。
あらし担的には、MJウォークと国立でやった頭上フライングがあったので、懐かしい気持ちにもなった。
それにしても、笹本玲奈さんがとてもお芝居も所作も、衣装の着こなしも、ダンスもメイクも最高すぎて、本当に大好きが増しました。
本当に好きです。
ぬっきーさんのダンスも大好きなので、これでもかと言わんばかりに踊りまくるぬっきーさんが浴びられて、幸せすぎました。