ラブ・ネバーダイ
ラブ・ネバーダイ
音楽が最高に素敵でした!!!
オペラ座の怪人の続編。
死んだはずのファントムが生きていたという話。
私は、アーサー・コピットさんの「ファントム」ばかり見ているので、ロイド=ウェバーさんの「オペラ座の怪人」には触れらてないのですが、それは抜きにしても世界観と、とにかく音楽の美しさにボコボコにされて帰ってきました。
音楽に泣いた。
石丸さんのファントムの歌声、平野さんのクリスティーヌの歌声が本当に素晴らしくて、まず歌うたびに鳥肌。
大人の恋愛の駆け引きに鳥肌。
グリム童話のような、奇妙な、不気味なサーカスの世界観も、舞台装置も、衣装も、照明も隙が無く、世界観にどんどんのめりこんでいきました。
ねねちゃんのメグ、はまり役に感じた。愚かなほどに一生懸命にセクシーショーを演じる姿が、いじらしくも滑稽で。最後の追いつめられて壊れてしまったメグも目を離せなかった。こういう、愚かで可愛い役が似合う。高貴な女性も演じられるのに、いいなぁ。ねねちゃん好きです。
グスタフ役の熊谷くんが歌も凄く上手かったし、お芝居も自然でびっくりした。
透き通るようなボーイソプラノ。
一度はファントムの顔を見て逃げ出してしまうグスタフ。でも最後心を通わせるところは、たまらなくて泣いてしまった。名演技でした。
知念ちゃんが活躍してたのも個人的にホクホクしながら観てた。
ちっちゃい、アクロバットと柔軟性はさすが。
この作品を観ていると、美しさって何だろうと本当に考えさせられる。
見た目の醜悪で、どうしても判断してしまう。異形の形相はやっぱり畏怖を感じるし、身目の美しさは、分かりやすく好感が持てる。
それらを超えて、その心根の美しさに触れられるのか、触れて愛せるか。
クリスティーヌは、ファントムを心から愛し、愛の形であるグスタフが宝物だったのだと思う。
本当に、心の底が洗われるような素晴らしい舞台でした。
ちょうど、宝塚の雪組でファントムを公演しているので、それと比較しながら余韻を楽しみたいと思います。
最高でした!