アナスタシア(宙組)
アナスタシア
劇場ではとっても久しぶりの宝塚。
感動に打ち震えて帰ってきました。
以下、感想。
とっても良かった…。
この自粛期間で宙組さん、とってもパワーアップしてました。
同行した宙組ファンの方も、成長具合に感動していた。
★宙組全体について
「コーラスの宙組」と言われていますが、コーラスの厚みが素晴らしかった!
女声合唱が大好きな自分としては、舞台上からの大合唱の圧に涙が止まらず、文字通り歌声を浴びられて至福の極みでした。
高音は美風舞良さんの声が核となって響いてくる。かつ、高音だけでなくアルトパートの響きも深く広がってきて強く聞こえてくるため、とってもバランスが良い。
組が一体となって響いてくるコーラスにひたすら客席で震えておりました。
1幕後半の、ペテルブルクを列車で発つシーンのアカペラ合唱が、郷愁に駆られるメロディーと合わさって、胸に沁みました。
そして、コーラスだけでなく、ソロパート、デュエットパート等個人の歌声もとっても進化していて、それぞれが聴かせてくるのです。
真風さんとまどかちゃんの「Once Upon A December」と「Journey To The Past」の掛け合いとハモリが寄り添い合っていて、二人の歌声をもっと聞いていたくなりました。
★真風さんについて
めちゃくちゃ貫禄と色気が増していたのですが、何があったのでしょうか?ってくらい以前見たときからパワーアップしていた。
心が抱かれた。
大人の男の艶やかさ、悪ぶっている役どころですが、どこか品のある立ち居振る舞い。スーツにハット姿で立っているだけでため息が漏れました。
黙ってアーニャを思い、夕暮れ時の橋に佇むだけで絵になる。
あんなに素敵な男性、誰も放っとかないよ!!
お歌も凄く上手くなっていた。ブロードウェイミュージカルだから音程も複雑だし、ロングトーンも多いけれど見事に歌い切っていました。
お芝居も好きだな~
ショーレビューの男役の大階段、サルエルっぽいズボンにコサックっぽいデザインなのですが、一人深紅の衣装でかっこ良過ぎた…。サルエルでもわかるスタイルの良さ。
アナスタシア、宝塚だからトップ男役が主演になるのはそうなんですが、ちゃんとまどかちゃんに寄り添ったお芝居で、塩梅が好きでした。
でも華やかさがあるからステージ上どこにいても輝いている真風さんが好きだ。
★まどかちゃん
やっぱり可愛い。真風さんと並ぶと小柄で、愛くるしくって、抱きしめたくなる可憐さ。でも、可愛いだけではなく大人の女性としても凛とした強さも備わってて、まどかちゃんのアナスタシアが本当に素敵だった。
お芝居も歌声も進化しているし、たまに見せる大人びた表情が好きです。
アナスタシアがぴったり過ぎる。
ペテルブルクを出る時のコートのシルエットが可愛かった。
バレエを観に行く時のネイビーのドレス姿は、華やかで品があって、見とれてしまった。
なんで専科に行っちゃうの~~~(涙)
寂しい。寂しいよ~。
★その他組子について
芹香さんの歌声とダンスの存在感。グレブピッタリ。
お顔の系統がまぁ様っぽいから、軍服姿と歌声と合わさってまぁ様がそこにいるように思えた。神々の大地の続きの時代だもんね。まぁ様もあんなカーキの軍服着てませんでした?
桜木みなとさんも、愛嬌たっぷりなウラドが素敵だったな。お歌もダンスも最高。
組長、最近女性の役の組長ばっかり見てる。品があって気の強い女性の役好きです。
和希そらくんがリリーやっててびっくりしたけれど、お歌もダンスもめっちゃ良かった!
★デュエットダンスについて
薄紫っぽいシフォンの衣装が、上品で素敵でした。
ターンした時の裾の広がりも、真風さんのジャケットの裾とまどかちゃんのドレスと揃っていて綺麗だった。
真風さんがまどかちゃんの鼻をツンってする振付があって、考えた人天才だって思った。ズルい。
この並び好きだ。
今回で解散辛い。
★物語について
本当は一年前に日本初演版のを観るはずだったんだけれど、コロナさんの影響で中止になってしまい、やっと観られました。見られて嬉しい。
晴香ちゃんのアナスタシアと、山本耕史さんのグレブも観たかったな。
テンポよく進んでいくので見ていて気持ちよかったですし、中だるみもなく、物語の中にぐいぐい引きこまれました。
アナスタシア伝説、ファンタジーな部分もあり、ラストが気持ちよかったです。
見終わった後多幸感半端なく、余韻が心地よかった。
ビックリなことに、本日円盤発売日ですからね?さっそくポチりました(笑)
観られて本当に良かった。
劇場での観劇は、やっぱり元気がもらえますね…!
千秋楽まで無事に完走できることを願っています。