好きなことを無理せず楽しみたい

観劇や音楽鑑賞等について思ったことをそのまま書いてます。無理せず楽しむのがモットー。

La Strada『道』(12/22マチネ)

La Strada『道』(12/22マチネ)

 

色々とりゅじさん変わってた!

いつも以上に内容の無い感想になります。

 

 

 

12日ぶりの観劇でした。

モリールのお芝居変わってた!

というか、前回に比べカンパニー全体がこなれた感じ。

 

 

流司君モリールすごく良くなってた。前回は幕が上がったばかりだったので固い印象があったのですが、今日は肩の力がいい具合に抜けてた。MCの場面はより狂言回しとして堂に入ってたし、語るところは人を転がしているというか、掴みどころがない感じが増してた。

サーカスのシーンでは、オンステにも目線を送って手をピロピロしたりする余裕が出てたし、場面ごとに表情が増してた。より良き!頑張ってる!

 

そしてやっぱり声がいいよ。セリフが明瞭。地声に近いトーンでしゃべってるのいい。

好きだ。

先日発売されたCUTでHAKUEIさんも言ってたけれど、彼の声は倍音がバリバリで本当に響く。好き。本当に好き。

朗読劇して欲しいしラジオやろうよ~。

 

脱線しました。

2階席センターで全体が見られたので、照明とか、それぞれの動きとかよく見えて、発見もいっぱいあった。

 

とにかくクラウンが可愛い。癒し。居ないとひたすら鬱な物語。

クラウンとモリールだけは、オンステも客席側もお客として認識してて、舞台上と客席側で交流してくれるんだよね。違う軸の中で動いている。やはり、生きている存在ではないのかな。

二人ともジェルソミーナに触れてはくれるけれど、決定まではしてくれない。ヒントをくれたり助けるようなことはしてくれるけれど、あくまで見ているだけ。

人の「道」は、最終的に死に向かっていて、それを見守る存在なのかな。

 

コロスの方々のタスクの多さ。芝居も様々な役を演じているし、楽器演奏したりアクロバットしたり、歌って場面転換してたり、本当に凄い。

 

流司君が舞台上にいない時は風ちゃんをつい見てしまった。

体が、姿勢が綺麗。エロい。

ザンパノがジェルソミーナに「ベッドに来い!」とキャラバンから呼ぶところで、カーテン開けて待ってる佇まいとか、結婚式でうれしそうにしているところとか、寝そべってやり取りを見てる時とか、上げるときりがないくらい魅力的なお芝居してた。

ラスト、海辺で歌う女の歌声が変わらず美声。セリフもあんなに低い声で大人っぽく話すんだと、ギャップにドキドキしてしまった。

 

ザンパノは、安定してクズ男でした。前半の怪力で乱暴なシーンも良いのですが、剛さんは後半、刑務所から出てきた以降のお芝居が本当にいいなと思います。

酷い男なんだけれど、覗く人間としての未熟さが、弱さが、ザンパノを責めることができない。自業自得な結末なのだけれど、最後孤独に泣くさまに、泣くことができたという、人として一つ変われたことに、良かったと思ってしまう。

 

ジェルソミーナも、前回より感情や考え方の移り変わりがよく分かった。

何故ジェルソミーナがザンパノの下から離れて行かないのか、掴みかねていたのですが、イル・マットと二人で話すシーンできっかけを得て、自分で選択しているのが分かった。

このシーンの海宝イル・マットのお芝居もいいなぁ。世界を斜めに見ている、なのに「石ころでも存在する意味はある(だっけ?)」という言葉を教えてくれる。イル・マットのこの言葉は、私自身も救われる感じ。

ザンパノが奪う・壊す人なら、イル・マットは与える人だなと。

芸事も教えてくれるし、ジェルソミーナに生きる意味を教えてくれる。

 

だから、イル・マットの死は、とても大きくて、ザンパノとジェルソミーナとの関係にも決定的な出来事だったんだなって。

 

終焉後は余韻に浸って日生劇場から帰りたくなかった(笑)

日比谷に住みたい。

 

あともう一度だけ見られるので、悔いないよう目を皿のようにして見てきたいと思います。

 

 

 

そして、本日発表されたこれですよ!

 

嬉しすぎて・・・・!!!

完結までやって欲しいから、再演より続編希望ではあるのですが(笑)

私にとっても初めての流司君がナルステだったので、とっても嬉しいです。他のキャストはどうなのかな。

 

来年の楽しみがまた増えました。

頑張って働くし、生きようと思います。