好きなことを無理せず楽しみたい

観劇や音楽鑑賞等について思ったことをそのまま書いてます。無理せず楽しむのがモットー。

ミュージカル 『生きる』

 

ミュージカル『生きる』

 

 

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www.ikiru-musical.com



 やっと観てきた!

 

 

白黒映画のミュージカル化。

どんな感じになるのか想像がつかなかったので、楽しめるか不安でした。

本当に、皆が不器用ながらも必死に生きている様に、胸を打たれ続ける3時間。観に行って心からよかったと思いました。

もっと観に行きたかったな~。市村さん回の千穐楽のみの観劇。

 

 

部長の初ミュージカル!!

とよ、キラキラぴかぴかしてて、めっちゃ良かったよ~!!


そして、本当に、市村さんのお芝居ってあたたかい。
市村さん演じる渡辺。定年間近の、生真面目に生きてきた寡黙な男性で、声も小さくて、融通が利かなくて、大丈夫なのか心配になりながら冒頭は見てました。

胃癌末期だと分かってから、自分の生き方を振り返り、これからの生き方を模索し、生き方を決めて走り出す彼を、気づけば心から応援している自分がいました。


ラストは、遂に公園を作ることができた達成感と、その直前に死んでしまい、今までさんざん邪魔してきた課長たちに手柄を横取りされていることへのやるせなさがたまらなかった。

ちゃんと渡辺が生き抜いた経過を分かってくれてる人が居てくれた事、息子にようやく思いが届いた事が嬉しかった事等、いろんな感情がごちゃ混ぜになって涙が止まらなかったです。

 

雪が降りしきる中ブランコに乗っている渡辺の姿が忘れられないです。

2階席で表情までは見られなかったけれど、笑っていたのか、いつも通り寡黙な顔をしていたのか、気になります。

 

市原さんの演じる息子も素敵でした。本当に言葉足らずな親子。息子は向き合おうとしているのに、頑なに渡辺が話すことを後回しにしていて、結局最後まですれ違ったまま逝ってしまう。

その一方で息子も話を聴いてなくって、思い込みで振舞っていしまい、お互い傷ついているのが辛い。

最後の最後で思いが届いて本当に良かった。

市原さんにピッタリな役柄でした。

 

小説家役、小西さん!

この役が一番好きかも。飄々と生きているようで、情に厚く、色気もあって好き。

渡辺がこの小説家に出会えたことで、生きるきっかけが掴めたのだろうし、小説家自身も渡辺との出会いで、自分の振る舞いを考え直すきっかけが持てたのだろうなと思った。

 

そして我らが部長!

もっとたどたどしいかと思ってたらそんなこと無かった!凄く部長らしいとよで、明るくて、回りを元気にしてくれて、市村さんをいい感じに振り回してて、凄く良かった!

歌も表情豊かないつもの感じで、とっても可愛かった!

とよが出てくると舞台が明るくなる。部長が愛おしくてたまらなかったです。

 

割れんばかりの拍手とスタオベ、お客さんも温かかった。

本当に観に行けて良かった。

 

 

 

本当にお疲れさまでした!

 


ミュージカル『生きる』最終舞台稽古 鹿賀丈史 市原隼人 新納慎也 May’n 唯月ふうか


ミュージカル『生きる』稽古場映像(オープニング編)