八王子ゾンビーズ
八王子ゾンビーズ
※ネタバレあり・辛口です。
結論から言うと、このメンバーで、この仕上がりは、残念過ぎる!です。
ひたすら脚本と演出が自分の肌に合わなさ過ぎて、途中で帰りたくなった(^^;)
まず良い所から。
はるちゃんのダンスが素敵でした。ふわふわ可愛い、とっても楽しそうに踊っていて、本当に好きな俳優さんだと思った。演技中も藤田さんと一緒に演技の核になってた。
高野君もアクロバットやキレキレのダンス凄かった。相変わらず爽やか。
藤田さんは、あの脚本の中で物語を進めてくれている存在で、本当有難うという感じです。
その他にも素敵な俳優さんばかりだったんです。だから何でこのクオリティーの舞台になってしまったのか、この内容になってしまったのか悔しいくらい。
役者の無駄遣いにも程がある。
テレビのバラエティ番組のノリっぽいストーリーで、良く言えばライト層でも楽しめそう、悪く言えば客層が圧倒的に女性だろうに、見ていてあまり気持ちよくないストーリーだなと。
女芸人いじりとか、時事ネタが古いし弄るにしても失礼だし、刀でやたら切りつけられるようなシーンが多くてここまでの残虐描写必要?ってところとか、気分が悪い。
私は芝居が観たいわけで、俳優陣のコントを見に来たわけではない。
パンフレットに、脚本家が自由にやっていいといった演技指導だったっと書いてあったけれど、正直演出というか丸投げというか。役者さんたちの努力が見られたのが余計痛々しい。だから、大事なダンスの練習シーンが助長に感じてしまって、退屈。
あと、一刃の描かれ方が雑。役者さんの演技も殺陣も素晴らしかったけれど、行動の理由が描かれてないからただの戦闘狂みたいにしか見られないし、だったらあそこまでゾンビ切りつける必要があるのかよく分からないし、理由のない暴力シーンは気分が悪くなるだけです。住職も同じ。
ダンスの夢をあきらめた主人公が、新たな夢と希望を見つけるために寺に修行に入り、そこで出会ったゾンビたちの成仏のために、再びダンスと向き合い互いに救われる話なのだから、ダンスシーンをもっと大切に、多く取り上げたほうが楽しかったと思う。
主役もダンサーが本業だし、踊れるメンバーをそろえているのだからさー。消化不良過ぎる!
応援上演という新しい取り組みをしてたけれど、応援するところ無くないか?と思ってしまった。推しの名前を呼んでいいと言ってたけれど、登場人物の名前なんて最初から憶えてるわけじゃないし、八王子ゾンビーズの自己紹介シーンがあるのだから、あそこでC&R的に登場人物の名前を呼ばせて、名前を覚えてもらったうえで応援できるようにするとか、そういう配慮すればいいのにと思った。
一番最後のダンスシーンは応援OKじゃないから、こここそ応援しがいのあるシーンじゃないの?とか。いまいち企画が生かし切れていない印象。。。
今回の脚本家は自分の肌に合わなさ過ぎたので、今後気を付けようと思いました。題材もキャストも場所も、興味をそそられる素材ばかりなのに、何だかもうもったいない!もったいないよ!!