好きなことを無理せず楽しみたい

観劇や音楽鑑賞等について思ったことをそのまま書いてます。無理せず楽しむのがモットー。

ライブスペクタルNARUTO~暁の調べ~ 大千穐楽

ライブスペクタルNARUTO~暁の調べ~ 

千穐楽

 

ついに終わってしまいました。

総括したら本当に終わってしまうと思い、なんとなくブログを書くのも後回しにしてました。

千穐楽から大分時間が経ってしまいましたが、自分の記憶力もあまりあてにならないので、個人的な記録として書き留めておこうと思います。

 

 

千穐楽はライビュで楽しませていただきました。生の迫力には及びませんでしたが、ドアップで演者皆の表情を見られて、こんな表情で演じていたのだと分かってさらに感動しました。特に、ナルトやサクラちゃんの細かい表情が分かって、その時々の感情が見えてすごく良かったです。まんべんなく舞台全体を見たいと思ってても、やっぱりりゅーじさんが出てるとりゅーじさん見ちゃいますからね。発見が沢山ありました。

 

りゅーじさんもアップで表情や演技が見られて、最後のうちはのシーンはイタチとサスケの両方の表情がしっかり見られたのも有難い。感謝。

 

なんで、こんなにこの舞台にはまったのか不思議なんですが、やっぱり、上映時間の制限があるゆえに、ナルトとサスケそれぞれの考え方が明確に打ち出されていて、分かりやすかったことが大きいと思います。そこからサスケの悲劇性と、ナルトのまっすぐな温かさが引き立ったことがそれぞれにより感情移入して見られたなと。

そして、歌が入ったことで、それぞれの思いや背景がさらに分かりやすく入ってきたことが自分としては本当に良かった。しかも、皆お歌が上手で聴かせられる人ばかりで単純に歌声に感動していました。

 

確かに、原作ファンから見るとナルトとサスケ以外のエピソードが綺麗さっぱりカットされているので、もやっとするところがあると思うのですが、舞台として焦点を絞ってくれたから分かりやすくなってたと思います。駆け足な感じもあったけれど、私は許容範囲です。

 

そして、サスケとイタチのエピソード。りゅーじさんがカーテンコールでおっしゃってたように、サスケの選択と行動、どうして木の葉を潰すという答えにたどり着いちゃったのか、そのあたりが私も分からなかったんです。その部分が、この舞台で一気に見せられてクリアーになったので、サスケに思いっきり感情移入できた。感情の向ける先がなくなっちゃったんだなって。だから、イタチとサスケのエピソードが尊かったし思いっきり泣かされました。

 

ナルトについても好きになれました。原作後半は、何でも受け止めて、皆がどんどん同調していってっていう全能人みたいな感じになっちゃったのが何となくモヤモヤしてたんですが、舞台のナルトは人間臭くて、自分の弱さに苦しむところ、それに対して自分の言ったことは曲げないという一本通った信念に縋って、貫き通すためにがむしゃらに立っているところが共感出来て、魅力的に感じました。こーた君の演じるナルトはアニメとも違っていて、でもすごくこれもナルトだなと思って好きです。後は、私自身が視点が変わって、子供のころはナルトがガキっぽくてウザいなーと見てたんですが(笑)、年を重ねてナルトという存在の温かさだったり、こういう奴がそばにいてくれることで救われる事が沢山あるなって思えたのも大きいです。

 

 

繋がりがあるから苦しい、繋がりを失う恐怖を知っている、だから独りになりたいサスケと、ずっと独りで繋がりがやっとできたことが嬉しくて、また独りになることが怖くて絶対に誰も手放したくないナルト。この考え方のすれ違いが、2幕冒頭の探し出せ~♪でものすごく効果的に打ち出されていて、より二人の切なさが際立ってました。

そして、最後の兄弟の悲劇へつながっていくのが何とも・・・・。

 

最後に、衣装や舞台装置、照明が凄くなじんでいて、コスプレ感が感じられず、本当にNARUTOの世界が舞台上に生きていたのも楽しめた一つだなと。スタッフさん含めて本当に愛情深く舞台を作ってくださっているのだと思いました。

 

 

この一週間、とにかく終わってしまって寂しくて寂しくて、心にぽっかり穴が開いたようでした。

でも、寂しいばかりでなく、心から楽しめる舞台を最後まで追求し続け観客に見せてくれたカンパニーの皆さんに感謝の気持ちで一杯です。本当に楽しかったです。

 

また、舞台で出会えることを願っています。

 

本当にありがとうございました。お疲れさまでした!

 

以下はカカシ先生のツイートが毎回自分のツボを刺激してくるので、お気に入りのを勝手にまとめました。第7班尊い