好きなことを無理せず楽しみたい

観劇や音楽鑑賞等について思ったことをそのまま書いてます。無理せず楽しむのがモットー。

ライブ・スペクタルNARUTO ~暁の調べ~(5/24ソワレ、5/27ソワレ)

ライブ・スペクタルNARUTO ~暁の調べ~

 

スタッフ

原作:「NARUTO-ナルト-岸本斉史集英社 ジャンプ コミックス刊)

脚本・演出:児玉明子

音楽:和田俊輔

美術:石原 敬

照明:吉枝康幸

音響:中島 聡

映像:荒川ヒロキ

殺陣:市瀬秀和

振付:やまだしげき/八木絵巳子

歌唱指導:カサノボー晃

衣裳:西原梨恵

ヘアメイク:宮内宏明

太鼓指導:東京打撃団

ビジュアルポイ指導:Yuta(ポイラボ)

演出助手:伊達紀行

舞台監督:井上 卓/須田桃李

技術監督:堀 吉行

宣伝美術:岡垣吏紗(Gene & Fred)

宣伝写真:中村理生(Un.inc)

票券協力:ローソンHMVエンタテイメント

制作:ネルケプランニング

 

キャスト

松岡広大うずまきナルト役)

佐藤流司うちはサスケ役)

 

伊藤優衣春野サクラ役)

君沢ユウキはたけカカシ役)

藤田 玲(ヤマト役)

北村 諒(サイ役)

岡田亮輔薬師カブト役)

大湖せしる(綱手役)

萩尾圭志(鬼灯水月役)

七木奏音(香燐役)

山口智也(重吾役)

林野健志(干柿鬼鮫役)

辻 諒(デイダラ役)

片山浩憲(トビ役)

 

白崎誠也

寒川祥吾

宮川 連

野間理孔

松林篤美

知念紗耶

 

悠未ひろ大蛇丸役)

良知真次うちはイタチ役)

 

演奏:土屋玲子二胡

加古臨王(和太鼓)

http://www.naruto-stage.jp/

 

 

ついに観てきました~~~ライブスペクタルNARUTO

生流司さん!!大興奮でした。

端的に言えばめちゃめちゃ面白かった!!しばらく通いますよ!

 

前回の舞台が、フレッシュな若い子中心の物語だとしたら、今回はキャストも一新され平均年齢がぐっと上がり、大人っぽい厚みのある印象になった。キャスティングもバッチリ。よくこれだけのメンバーを集められたな~と感動。

2.5次元ジャンルだったとしても、一般のミュージカルで活躍されている方たちが物語の軸を締めているから、リアリティのある芝居に仕上がっている気がする。

何より、主役の3人、ナルト・サスケ・サクラがほんっとうに大人っぽくなって、表現力も深みが増してめっちゃよくなってる!多分、ベテラン勢の中で芝居をしているという環境が彼らをより成長させてるんだと思う。それくらい前回と全く違って見えた。年齢の積み重ねだけじゃないよね。

 

AiiAシアター初めてでしたが、仮設のサーカス小屋みたいに感じられる舞台。音響は、まぁよくはないけれど耐えられないほどではないかな?

 

 

以下ネタバレ(かつ激長)なので、嫌な方はそっと閉じてください。

 

 

 

もうね、ライブスペクタルSASUKEってくらいサスケの物語でした。2幕ほとんどサスケしか出てこないし。私的には、原作ではサスケファンだし、流司さんが演じてるのもあるし最高な構成です。

 

〇新演出について

そもそも、私はミュージカルが大好きで、ストレートプレイより歌あり踊りありのほうが好きです。歌の投入は違和感なしでした。むしろ、前回より全然いいと思う!

新規で入ってきた人たちが歌えるキャストばかりなので、その方々が中心になって歌で物語ってくれるから、刀ミュみたいに歌・・・orzという状況はなかった。聞きごたえバッチリ。

さがし~だせ~~♪とか、耳に残って忘れられない。

太鼓と二胡の生演奏もすっごくいい!OPの”った~らたららら♪”(伝われ)とか、二胡の旋律が気持ちよくて、NARUTOと言えば和太鼓BGMが聴きなれてることもあり、和太鼓打ち鳴らしてるの迫力満点でした。太鼓の音も重たいものから軽いものまで様々で、効果的な演出でした。

ナルトが和太鼓なら、サスケは二胡での演出が多くて、その対比も面白い。

 

〇ストーリーについて

超早い笑 ついていけなくはなかった。マンガ読んでたほうがより分かりやすいけれど、記憶が曖昧なまま観たほうがむしろ物語に乗っかってけるのではないかと思う。

名場面ダイジェストだから、常に緊張してるし、あっちこっちでいろんなことが絶えず展開されていくから目が忙しく、見切れないよ!!ってなる。すっごい疲れた。

でもうちは兄弟のくだりはじっくりやってくれたの有難うございます。もっとじっくりでもいいくらいだけれど。

サスケがひたすらもがき苦しんで、最後失意のどん底に、そこから新たな怒りの感情を爆発させていて辛い。そんな中で、ナルトがまっすぐにサスケを思っていてくれる姿勢を一貫して見せてくれて、太陽のような存在に救われる。第7班は物語の清涼剤。

 

忍術の演出本当に難しいと思う。プロジェクトマッピングは便利だけれど、それを多用すると平面的になっちゃうから、ポイ使ったり、実際にモノ使ったり、風船使ったり笑

なんだかんだ言って、生身で殺陣やアクロバットを駆使した戦闘シーンのほうが燃える。だから、今回はちょうどいい加減で両方を活用できていたけれど、続編(やるよね?そうとしか思えない)では、ハチャメチャ忍術ばかりなのでどうするんだろう。

暗転が多くてそれが疲れたかな。

 

それと、登場人物の多さ。これ以上増えたらちょっと舞台2時間半では厳しい。今後もどんどん増えてくし取捨選択がますますシビアになりそう。

 

〇キャストについて(流司さんは後述)

・ナルト

広大君がかわいくて可愛くて、本当に癒しだった。1幕のサスケサスケサスケェ!なところも可愛いし、2幕の修行の歌とダンスがキュートすぎて変な声が漏れた笑 太鼓演出はナルトのためにありってくらいナルトが出るシーンはフル活用。

でも、大人っぽくなってイケメンさもにじみ出てた。イケメンで可愛くてかっこよくて、本当に太陽だよ!最高!!

 

・サクラ

スタイルいい!スレンダー美女そのまんま!優衣ちゃんもサクラが勢いだけではなく、皆と対等に戦えるようになったという自負からか、貫禄が出た。原作のサクラより優衣ちゃんのサクラのほうが好きになれる。ハイタッチしていただきました。

 

・サイ

漫画ではあんまり印象がない笑 今回見て少し好きになった。「ブス」のくだりめっちゃ面白い。腹筋。

 

・先生たち

カカシ出番少ない。

隙あらば歌う大和隊長。いい声です。

 

大蛇丸

ともちん最高!男役時代からの艶のある悪役演技と、ねっとりとした歌声で、舞台を締めてました!

 

・カブト

岡田さんは陽のイメージでカブトっぽいかというと違うかな。歌要員。高音パートの安定感。

 

綱手

せしこ美しい・・・デコルテお胸がスミレコード解禁って感じ。歩き出すところで腕をたらんとさせている動きが綱手様っぽくて好き!

 

・暁メンバー

漫画からまんま飛び出てきた!鬼鮫怖!デイダラ風船笑

 

・チーム蛇

蛇結成ソングがひたすら可愛くて・・・。

イタチの真実から鷹に改めるところ、重吾が後ろから裸のサスケに羽織物をかけてあげるところに不覚にも萌えた。

 

うちはイタチ

良知さんは初めまして。暁の調べというタイトルを背負う存在として、きっちり存在感を見せてくださっている。力強く、時に柔らかく歌い上げて物語の緩急を作ってる。

原作のイタチに似ているかと言われれば違和感だけれど、舞台の魅せ方としてあり。

「スぺアだぁ!」の屑っぷり、そこから兄の顔に変わっていくところの鮮やかさ。ラストの、サスケを思うささやくような歌声に包み込まれました。てかサスケが包み込まれていた。

流司さんとどこか似ている。全く似てないように思えるのに。パンフレットにもあったけれど、流司さんに寄り添って役作りをしてくださってるのかなって思うところが節々である。技術面ではすごく引っ張り上げてくださってると思うのだけれど、持っている空気感とか、目線とか精神面のつながりが見える。

てか、元ジャニーズなのね。名前が見覚えあると思ったらMAで大野さんと組んでたんじゃないか!どことなく大野さんと似た雰囲気を感じる。マイペース具合が。

他の舞台でも観てみたい。

 

〇佐藤の流司さんについて

生で見る彼は、想像以上に格好良かった!贔屓目もあるかもしれないけれど、舞台上に出てくると自然と視線が引き寄せられる。華があり艶っぽさもあり素敵。

改めて好きだって思った。何でいつもいい意味で期待を裏切ってくれるのか。見るたびに成長してる。周りをきちんと見て自分を俯瞰できるから、変にから回らず、他人のいいところを着実に学びながら自分の力にできる人なんだと思う。あと、舞台上での自分の魅せ方が抜群にいい。勘がいいのかな?だから、2.5次元と言うジャンルにこだわらず、ほかの舞台で佐藤流司さんの芝居がもっと見てみたい。てか、ベテランたちに揉まれてほしい。

 

セリフ回しが、より杉山さんに寄ってるって声も聞くけれど、声優さんに寄せたとしても物真似感がない。前作に比べて人間味がさらに増したというか、佐藤流司がサスケそのものみたい。マンガではいまいち理解しきれないサスケの気持ちが、なんだかすとんと腑に落ちた。気持ちの移り変わりや、あとは心の奥底にあるサスケの人を切り捨てきれない和らな部分が見えるというか。表出されてくるのは激しいものだけれど、奥底に抑え込んでいる甘さが見え隠れしてる。それが切なカッコいい。

 

東宝良知イタチ、宝塚ひろ大蛇丸、四季岡田カブトに負けず歌で魅せられているひまわり流司サスケに震えた。若さゆえの荒々しさは残るけれど、声量も表現も全然負けてない!歌いまわしに緩急が出て、切ないところはぐっと切なく、感情の高ぶるところは荒々しく、刀ミュのころみたいにひたすら張り上げるように声を出すというのが無くなってて良い!

ハスキーボイスだから、下手するとがなっているようにも聞こえそうなのに、流司さんの声って心地いい。基本は雄々しく、やわらかいトーンで歌うと色っぽいし、おなかに響いてくる感じ。ロングトーンで伸ばしてキメというところも多いけれど、最後までぶれず、ビブラートも嫌味にならず効果的に使ってる。パンフに良知さんに圧倒されてる、芝居に飲まれてるってあり、それにどうしたら向かっていけるのか、歌い方・芝居の仕方を寄せていったのかなと。だから歌い方は良知さんに引っ張り上げられて深みが増し、緩急の”緩”の聴かせ方が抜群にうまくなったっと思う。

ラストのイタチの真実からサスケに歌い継がれるシーンは涙しか出ないし、「泣いてた」のつぶやくように歌うシーンは流司さんの新たな魅力の最高潮だった。胸が締め付けられた。

 

殺陣とアクロバットがかっこよすぎた。刀剣男子2年近くやってるから安定の殺陣。キレキレ、綺麗。

記憶が曖昧なんですが、多分イタチとバトルするところで間合いを取るところ、刀の頭をトントン指でたたきながら移動しているのが血気盛んな感じがしていい。逸る気持ちを抑えているような。

 

あと足がめっちゃ速い。カーテンコールで客席から舞台中央に戻るときの速さに驚く。

 

あ、あと衣装がセクシーでした。あれだけかわいい女性陣がそろっているのに誰よりも露出しているという笑 遠目に見ると鬘と衣装のせいか膨張して見える。

 

〇カーテンコール・Wアンコ

カテコの光追いかけて、サスケがソロパート歌うの最高。ニコニコしてるの最高。イタチと楽しそうにしているの最高。ナルトとサクラとニコニコイチャイチャしてるの最高。ナルトがかむと抜刀しちゃうのお茶目。

 

5/24Wカテコではサスケが出てきてくれて、でも舞台上段から降りてきてくれなくて、しょうがないから広大君が話し始めたら、「有難うございました~」と〆て帰るという。その後広大君が流司さんについて語ってくれたのもうれしかった。

 

 

すっごく長々と書いてしまった。とりあえず今回はこれまで。

また観に行くので、その時に気づいたこと捕捉するかも。