好きなことを無理せず楽しみたい

観劇や音楽鑑賞等について思ったことをそのまま書いてます。無理せず楽しむのがモットー。

2.5次元舞台(刀剣乱舞~阿津賀志山異聞~)を観た

 

ここ数年で舞台観劇にはまり、主に東宝・宝塚・劇団四季等を中心に観てきました。

 

唐突ですが、いわゆる2.5次元舞台(?)というものに映像(Blu-ray)ですが触れてみたので、それについて感想を述べたいと思います。とっても楽しかったのです。

 

 

前置きとして、今まで思っていた2.5次元舞台に対する印象は、

 

・男性が女子チックな化粧をして演技しているのがちょっと苦手(逆は大丈夫なヅカオタ)

・ショタっぽい演技・演出が苦手

・あからさまなBL的露出だったり絡みだったりファンにこびた演出が苦手

・演出がチープそう(超失礼)

 

上記印象を持っていたため、避けていました。

 

 

じゃあなぜ今回2.5次元に触れたのか。

きっかけとしては3月末にN○RUTOという漫画がアニメ含め最終回だったということをTwitter上で知り、寂しいなぁ~懐かしいなあ~、舞台今度やるの?ともちん(悠未ひろさん)出るの?せしる(大湖せしるさん)も出るの??気になる!DVD観てみよう!

という流れだったのです。

 

 

 

そして見事にはまりました。

 

佐藤流司さんうちはサスケ役)という俳優に

 

↑そこ!?

 

 

 

その流れで、流行語にもなって音楽番組でパフォーマンスするまでに至った

  「刀剣乱舞~阿津賀志山異聞~」

を観たので、その感想を書きたいと思います。

(N○RUTOじゃないのは、今度生で見るので、その時に感想を書こうと思っているので、一旦置いておきます。)

 

 

 

ストーリーはもうだいぶ前の舞台なので、

こちらhttp://hatenanews.com/articles/201605/23880を参照ください。

私はジャニオタで、ヅカオタなので、その辺比較しながら感想を。

事前の予習などはあまりしないでまっさらな状態でいつも鑑賞してます。もちろんゲーム未プレイです。多少辛口もあります。

 

 

 

 

 

<全体>

1部:ストーリーもの、2部:ライブ(⁉)という構成で、宝塚の1幕:物語、2幕:ショーレビューとある意味同じ構成。しかも、舞台装置が基本大階段がベースで展開しているので、何この宝塚感!とワクワク。大階段にふすまのように板が出入りしたり、プロジェクトマッピングで景色を映し出したりして舞台転換をしていました。

後半のライブはどこのジャニーズ事務所⁉という感じでめっちゃ楽しめました。担当カラーもあったし、ジャニーズでも楽曲提供している多田 慎也さんが作曲していたり(mistake)、いかにもキャラソンぽくて痛いってのもなくて普通にキャアキャアしましたよ。

 

キャラクターの前知識はないまま観たのですが、それぞれ役割や個性があって、物語もわかりやすくまとまっており普通に楽しめました。化粧(派手なウィッグやカラコン)も化粧の仕方がよいのか、ウィッグやカラコンの性能が上がったのか違和感なく受け入れられました。宝塚もコスプレといえばコスプレだから許容範囲がここ数年で広がったのかな。衣装も和風でまとまっていたから受け入れやすかったかも。

1名ショタっぽい子(今剣)がいたのですが、物語上必要な人物であったことと演出で大丈夫でした。牛若丸っぽい。加州清光も本来ならショタ?チークバッチリだし苦手枠に入りそうなんだけれど、なんだかかっこかわいくてむしろとってもお気に入りになってしまった。声が青年の声だからかな?まぁ、佐藤流司さんだからというのもありそう←

 

 

<1部>

刀が人として命を吹き込まれ、歴史を変えようとしている敵と戦いながら自身のアイデンティティについて葛藤するストーリー。義経と弁慶に絡めて、義経の護身刀「今剣」と弁慶の「岩融」が、元々の持ち主が死ぬという歴史を守らなきゃいけないという結構辛い話。かつ、平安時代の古い刀ばかりの中になぜか隊長として新選組沖田総司の刀「加州清光」が選ばれ、考え方の違い、そもそも人になったことで感情が生まれ、戸惑いながら隊長として成長していく。

 

ところどころゲームのエッセンスが入ってた。「部隊」メンバーの選抜のために天の声とキャラクターが会話しながら登場人物を紹介したり、最後”誉”評価もらうところがありました。

戦闘シーンの殺陣が迫力満点だったのですが、プロジェクトマッピングと効果音併せて、本当なら届かない距離も切っ先が飛んでいくゲームっぽい演出で、ちょっとおもしろく感じてしまった(笑)ヒーローショーっぽい。みんな元々刀だから切られても打たれ強いというか(笑)ベルばらのアンドレが橋の上で撃たれるシーンをつい思い出した。しかも、切られた時の効果音が結構グロい。ぐちょぐちょ言ってて生々しかったよ。

敵が後ろから切りかかってきそうなのに悠長に歌ってたりして、そこはもうちょっと振付と殺陣工夫して!とツッコんでんでしまった。

 

最後の必殺技で義経を打ち取るところ、岩融だけなんか急に洋服破けてボロボロになっていて、何で一人だけ満身創痍なんだ!?と動揺。どうやらゲームでは必殺技を出すときに洋服が脱げるらしい(笑)岩剣もよく見たらはだけていたね。

 

 

もう、大階段をひたすら上って降りて飛び跳ねてを繰り返している役者さんたちに拍手です。Blu-rayだと汗までよく見えるから、汗だくになりながら演じている(特に岩融)のに胸が熱くなりました。加州清光がとにかくアクティブに動き回っていてキュンキュンしてしまった。

 

全体的に声がかれ気味?歌うと何を言っているのか聞き取りにくいところに技術面での未成熟さが出ていた。特に今剣が、高い声を出しているのだけれど枯れて(ひっくり返っている?)るせいで、主要なキャラクターなのにセリフの部分も何を言っているのか全体通して分かりにくく、表情やしぐさであれだけ表現できているのにもったいないなって思った。本当に子供がやってもいいなと思ったけれど、そこは2.5次元の需要と供給の問題?

 

Jpop風の曲だとなんとなく勢いでこなした感じはあるけれど、「ミュージカル」としてはもっと頑張ってほしいところです。

 

 

<2部>

まさかのライブ。大階段上部に6人がかっこよくキメながらせりあがってきて思わず笑っちゃった。刀どこ行った。現代の戦い方だそうです。かっこよく歌ってキレキレダンス見せられたら、ジャニオタの血が騒ぎますね。もう、全力で楽しんじゃった。

 

・オープニングのmistakeが好きすぎる・・・・真ん中でガシガシ送る佐藤さんと、歌声で魅せる黒羽さんがたまらん。もうずっと繰り返し観てる。曲調も好みドンピシャでヘビロテです。

・禊のシーンがかわいくって癒された。清光びっくりしてしりもちついてる。

・曲がどれもどこかジャニーズっぽい、というか嵐のアルバム曲っぽい気がする。どこかで聞いたことがある感じ。

・「えおえおあ」とか嵐の「Oh yhea!」っぽい。

・「解けない魔法」やばいね。解けない魔法にかかっちゃうよね。高音が声かすれちゃってるのが気になるけど、そのぎりぎり感にときめく←

・「漢道」はインナー姿がエロい。佐藤さん、意外と肩幅がっちりしてて筋肉質なのがより男の子って感じでときめき

・てか、義経や弁慶たちが太鼓たたいてるのか。「弁慶様~~」って黄色い声援がシュール

・太鼓の音が軽い。もっと低い音の出る太鼓のほうが迫力でそう。

・赤い組みひもが何だろう、いい演出なんだけど、体に縛り付けるもんだから・・・ね。

・挨拶も役のままなんですね

・歌!がんばれ!

 

<総括>

今まで持っていた2.5次元に対する思い込みを取っ払ってくれ、とっても楽しめました。物語も全く事前に情報なく初見でもすんなり入り込めました。三条派の雅な人々に振り回される孫みたいな新選組の刀加州清光という図もほっこり。

 

歌やセリフの発声などちょっとアレですが、若いエネルギーと勢いで最後まで突っ走っているからもうそれでいいよねって感じです。

 

 

そして、佐藤流司沼にずぶずぶとはまりました・・・。何だろう、特典映像含めてなんとなく感じる櫻井翔み。担当カラーが一緒というのと声のカスレ具合とか、ダンスのガシガシ具合とか櫻井翔っぽい。てか20歳ごろのとがっていた櫻井翔に重なる。(ダンスも歌も佐藤流司さんのほうが確実に上手だけど(笑)運動神経凄くいいよね~)ガン飛ばしてるような鋭い目元、笑うとはにかむようにあどけなくて可愛いらしい。きっと不器用さん、根は素直な子だと思う。あと、歌い方に感じるどこかV系っぽい感じ。元々V系バンド目指してたってことらしいので、A母音とかE母音とか歌い方にたまに癖が出てる。元々の声が低くてかすれ気味だけれど、「矛盾という名の蕾」の歌い方とか結構素敵だったし、ボイトレしたら2.5次元以外のミュージカルでもちゃんとやってけるんじゃない?と思った。

 

 

これ以上複数追いかけたらやばいけれど、好きになってしまったのだからしょうがない。

無理せずをモットーに楽しくめでていきたいと思います。