Cinderella
K-Ballet Company
Spring 2013
熊川哲也さんが芸術監督として参加しているバレエ”Cinderella”千秋楽観て参りました
バレエを見るのは初めてだったのですが、非常に楽しめました。
以下、感想です。
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
約2時間半の舞台。原作を知っている物語だったので最初から最後まで楽しめました。
シンデレラが意地悪な継母、義姉にいじめられるシーンから始まるのですが、まず目を引くのが舞台セット。ただ暖炉や家具が並ぶのではなく、ダリの『記憶の固執』(ぐにゃぐにゃに曲がった時計の絵)みたいな歪んだ部屋のセットが、絵本の中の世界をそのまま取りだしたように見せてくれ、シンデレラの世界にグッと引き込まれました。
舞台セットや演出が本当に幻想的で、本当に絵本のページをめくっているような錯覚に陥りました。
義姉がシンデレラに意地悪をしてくるのだけれど、動きがコミカルというか、バカっぽいというか(笑)、なんだか憎めない愛らしい感じの動きだったので、嫌いになれなかったです(^▽^;)
王子とシンデレラが良い雰囲気の時に、いちいちカットインしてきたり・・・(笑)
継母の存在感も凄かったなぁ。
大きな女の人が出てきたなーと思っていたら男性の方が演じていたのですね。上から威圧的にシンデレラを見下ろしている姿が迫力満点で、存在感もあって、キャスティングバッチリ!って思いました。
舞踏会に出かける準備中、鬘を取ったら禿げ頭が出てきたところが面白かった(笑)
主役のシンデレラ、本当に美しかったです。容姿もそうなんですけれど、シンデレラのひたむきで純真な人柄が演技の中からにじみ出ていて、ついつい応援したくなってしまう雰囲気を醸し出していました。いじらしいというか・・・。
お城へ向かうシーンの衣装や舞台転換も鳥肌が立ちました。
仙女と雄鹿とがドライアイスの煙の中舞い、舞台中央の大きな窓に白と金のドレスに身を包んだシンデレラが登場。その奥に真っ白な馬車と星達が現れ、それまであった部屋のセットがはけると星空とお城のシルエットが現れます。そして、星達に誘われながら馬車に乗ってお城へ向かうところで1幕は終了します。
ここの流れが本当に神秘的でため息がこぼれました。シンデレラも本当にきれい。
ただ・・・雄鹿の見た目がシュールでした(^▽^;) 体は人間の男性で頭だけが鹿(笑)
その鹿が馬車を引いて舞台上をぐるぐる回るのが、素敵なシーンだったんですけれど、シュールな感じで面白かった。本当にすみません(;´▽`A``
2幕はお城の舞踏会のシーン。
群舞が美しかったです。4人の妖精たちも可愛らしかった
そして、なんと王子様役が宮尾俊太郎さん!
そう、ひみあらにゲストでいらしてた方です(お洒落が止まらない~の回です笑)!!
しかし、今回ばかりは、ひみあらに出演していたことを呪いました(-""-;)
マネキンマストアイテムでのヘタレキャラの印象が強く残ってしまっていたので、王子の登場シーンに違和感(笑)
素晴らしいダンスを見せてくれているのにバラエティで見た印象が頭にちらついて演技に集中できませんでしたσ(^_^;)
さすがに舞台が進むにつれ、王子としての宮尾さんに引き込まれて行きましたが・・・番宣とは言えあまり舞台人にバラエティ出て欲しくないと強く思ってしまいました(^▽^;)
宮尾さんのダンスは素晴らしかったです。王子の貫禄を表そうとしていたのでしょうか、アクロバティックでキレキレな動きではなく、ゆったりと踊っていたように思えます。一緒に行った友人はもっとキレが欲しかったと言っていましたが、長ーい手足を優雅に動かして踊っている様はまるで海の中を泳いでるようでした。全く重力を感じなかったです。
手足も本当に長くてスタイル抜群。王子としての存在感もばっちりでした。
バレエは初めて観に行ったのですが、本当に素晴らしいステージでした。皆さん、背中に羽が生えているように見えました。
カーテンコールでは観客席総立ち(^-^)割れんばかりの拍手でした♪最後には熊川さんも登場してくださいました。
言い目の保養になったな~≧(´▽`)≦ また見に行きたいと思います